鉄なべの歴史
昭和33年(1958)に折尾駅前で創業。 当時、銀座でスパゲッティナポリタンを鉄の皿で出す店があったことにヒントを得て、京都に鋳物の鍋を発注。 その熱々の餃子のおいしさは徐々に口コミで広がっていった。
今でこそ「鉄なべ餃子」はメジャーな食べ物になったが、その鉄なべ餃子発祥の店が、
JR鹿児島本線の黒崎駅から徒歩3分にある「やまとぎょうざ本店鉄なべ」である。
昭和33年(1958年)北九州市八幡西区折尾で創業。後に現在の黒崎に移転。
当時、鉄の都として栄華を誇った北九州市八幡。街は何万人という職人さんで賑わっていた。
創業者の宇久温子(2代目宇久知紀の母)は中華料理店で出会った中国人が作る餃子に出会い、
それを真似て自分なりの餃子、日本人の口に合うような餃子を考え出した。
薄皮のぱりっとした焼き上がり、あっさりした具。
中国生まれの餃子が日本の食に変身した。


常日頃からお客様に餃子を熱々で食べてもらいたいと考えていた創業者は、兄が東京で食べたと言う鉄板に載ったスパゲティの話を思い出し、
京都から小鍋を取り寄せて餃子を焼いたことから現在の鉄なべ餃子のスタイルが完成した。
北九州市八幡の地で長きにわたり地元の人たちの胃袋を支えている元祖鉄なべ餃子店「本店鉄なべ」
その主役である餃子は鉄なべで焼き上げるため、皮の部分には余分な水分が残らずパリッとした食感を生み出している。
もっちり&パリパリとした焼き皮を楽しむ餃子、ビールとの相性も抜群。鉄なべの熱で、最後まで熱々の状態で食べる事ができる。




屋号の「やまとぎょうざ」は"日本生まれの餃子"の意で、あんが主役の薄皮仕様は創業時から変わらない。
薄く平べったい形状のひとくちサイズの餃子のあんは多めのキャベツと国産の豚バラ肉に少々の牛モモ肉で食感を整えている。
野菜の甘さが感じられるあっさりとした味が特徴。
カウンター内にある厨房の真ん中では、お母さん達が皮を伸ばすところから一心不乱に餃子を作り続けている。
創業当時から変わらない風景の一つである。
